みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

お買い物

Christian Wolff 『(Re): Making Music, Works 1962-99』 Joseph Holbrooke Trio 『Moat Recordings』 Amos Garrett 『Amos Garrett Acoustic Album』 Michel Doneda, Paul Rogers, Le Quan Ninh 『Open Paper Tree』

クリスチャン・ウォルフ『Burdocks』

『Burdocks(ごぼう)』(70年)は、クリスチャン・ウォルフの代表作といってもいいのだろう。ソニック・ユースの『Goodbye 20th Century』でも採り上げられていたが、本CD収録の演奏は、アザーマインズ・フェスティバルでのもの。ライナーではウォルフ自身は、…

紀伊国屋で下記をまとめ買い ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語 (未来の文学)』 スラヴォイ・ジジェク『全体主義―観念の(誤)使用について』 菊地成孔, 大谷能生 『東京大学のアルバート・アイラー―東大ジャズ講義録・キーワード編』 ジャクリーヌ・…

ミシェル・ウエルベック『素粒子』

1998年に出版されたフランス文学の「衝撃作」。つい最近、ちくま文庫から出たものを読了。 この作品、実はSFなんである。なんでSFなのかはどにかく読んでみて頂ければと思うんですが、ネット上に結構解説はあるので、大体の見当はつけていただけるかもしれな…

ザ・ストゥージズ『ファースト』

数年前のテレヴィジョンのリイシューも嬉しかったがこれもすごい・・・デラックスエディションで音もすごいことになっている。 『ファンハウス』も『ロウパワー』も凶暴なパワーのみなぎった完璧なロック・アルバムだが、やはり個人的にはこのファーストに刻ま…

The Stooges Live in Detroit

DVD

これは買って観た。元ミニットメンのマイク・ワット(先日のシコーネ・ユースのマドンナネタの発案者でもある)がベースを弾く故郷デトロイトでの再結成ライブ。結論的にいってとても楽しめてお腹いっぱいになってしまった。ここまでくると事項模倣という言…

パンク・アティチュード

DVD

ドン・レッツ制作ということで観てみた。「フロム・ヴェルヴェッツ・トゥ・ヴォイドイズ」というNYパンクの流れを事細かにつづった本を読んだり、以前BBC制作のビデオで見た映像が多かったので全体的な新鮮さはないが、初めて観たのが、レコードを一枚も作ら…

日本世界一

WBC決勝観戦で3回〜5回の間にそそくさと散髪。

Ciccone Youth『Whitey Album』

ソニック・ユースの「白っぽいアルバム」。この頃は本当にやりたい放題だった彼ら。最重要トラック「Macbeth」がかっこいい。アルバムのコンセプトになったマドンナネタは元は元ミニットメン(ストゥージズの再結成デトロイトライブでベースを弾いていた)の…

CDを漁る2

またもタワレコで。 SONIC YOUTH『Whitey Album (Reis)』 DELTA 5『Singles & Sessions 1979-81』 John Cale『Words for the Dying』 フルトヴェングラー指揮バルトーク『ヴァイオリン協奏曲2番』ベートーベン『皇帝』 John Cage『The Works for Piano 7』(D…

クレー展

梅田にふらりと出てどうしようか考えていると、大丸百貨店でパウル・クレー展をやっていたのでみることに。今年はスイスにクレー美術館が出来たらしくその記念とのこと。クレーの線描は「忘れっぽい天使」に代表されるように親しみやすい印象があるけれど、そ…

ソニックユース『ソニックユース』

待望の新作もやっと6月にはリリースされる様子だが、その前にファンとしてはうれしいボリュームでリイシュー相成った。6-13曲がアルバム発表当時1981年のライブ(またはスタジオ)トラックである。本編はミニアルバムだったから、半分以上 ボーナスになるが…

ドゥルーズ解説書

ひきつづき『ドゥルーズ 流動の哲学 (講談社選書メチエ)』を読む。やはり「アンチ・オイディプス」と「カフカ」〜「千のプラトー」あたりの章が読んでいておもしろい。ドゥルーズ=ガタリの概念を列挙するのではなく著者が消化したものを並置するような形で…

タワレコでCDを漁る。

ディスクレビューを書かせて頂いているMag for Ears用のCDを探すが、なかなか難しい。結果、あまり関係のない買い物をしてしまった。 シューマンの交響曲集2枚組(900円安い)なによりも「千のプラトー」で読もうとしている「リトルネロ」の章でシューマンの…

フィリップ・ガストン『タブロー/絵画 1947-1979』

初期の抽象画から有名なKKKのマスクのように見える不気味なキャラ画(?)までカラー図版でそろっている。

モートン・フェルドマン『For Philip Guston』

ケージと共にアメリカ実験音楽「ニューヨーク派」を代表するフェルドマンの1984年作の記念碑的作品(らしい)で、CD4枚・4時間超の長大な曲。この大曲は、友人でもある画家のフィリップ・ガストンに捧げられているが、その境界が果てしなくぼやけていく…

アラン・ソーカル/ジャン・ブリクモン『「知」の欺瞞』

邦訳は2000年に出ていて、この本を知った直接のきっかけは、昨年秋にお気軽に読んでみた東浩紀の「郵便的不安たち# (朝日文庫)」収録の「ポストモダン再考−棲み分ける批評Ⅱ」(2000)に紹介されていたからです。 いわゆる「ポストモダン思想」における科学知識…

宇野耕一『ドゥルーズ 流動の哲学』

ガタリだけでなく(そもそもこの入り方がおかしいようだが)、ドゥルーズの「予備知識」もつけておかねばと、解説本を探していた。これが一番おもしろそうだったので購入。著者は実際ドゥルーズの教えを受けた方だけに、ドゥルーズの思想や人となりを伝える…

木村カエラ『Circle』

結構迷ったが買ってしまった。 1曲目の「リルラリルハ」から、前半つかみの曲で外さない。かなり骨太なバンドサウンドなのに、木村カエラの歌が外してそうで外さなくて、どれも性根のポップさが潔い。「YOU」が終わったあと、8曲目の「PIONEER」からあきらか…

最近仕事範囲が4月から広がるに向けてのOJT講習などが続いていて、わさわさと気分がおちつかない。なんとかのりきらなければ。

平井玄『ミッキーマウスのプロレタリア宣言』

フリーターや格差社会について考えずに済まない世の中になってきた。 ベンヤミン、ブレヒト、カフカ、ミッキーマウス(『蒸気船ウィリー』の)、チャーリー・パーカーとアルバート・アイラー。歌舞伎町の路地から山谷を経てフリーター社会へ至る、著者独自の…

あぶらだこ『木盤(通称)』

1985年。連発される歌詞の意味不明ぶりと絶妙な合いの手のような演奏は、パンクやハードコアという狭いくくりを軽く超越して、なにやらサイキックな力さえみなぎらせている。吉田達也のドラムも冴え渡っている。 個人的には、コレ聴いて長い鬱状態が回復した…

ボブ☆ディランの頭のなか

これは微妙な映画なんではないかなあ〜。原題は「Masked & Anoymus」。邦題は明らかにいらぬ誤解を与えていると思う。 軍事政権による独裁と反乱軍との戦いで内政不安定な架空(だと思う)の国で、借金に追い詰められたプロモーター(ジョン・グッドマン)が…

Z'EV 『Headphone Music 1-6 , As Is Was』(2004、Touch)

これは昨年購入したもの。 いにしえの「インダストリアル」時代から活動する謎のメタルパーカッションアーティスト「Z'EV」の初期録音集である。ずっと知人やファンには配られていたようだが、CDの形になるのは初めての様子。その際、入念にミックスを施した…

村山知義『忍びの者4』

最近はまっている全5巻のシリーズ。やっと4巻まで来た。信長による伊賀攻めから五右衛門*1釜煎り、秀吉のあまりに無謀な朝鮮出兵*2を経て、やっと関が原である。 著者はなんと日本にダダイズムを移植した「マヴォ」を結成した村山知義。今となっては多少抵抗…

ジョン・ケージ『44のハーモニー』

今に始まったことではないのだろうが(80年代が特殊すぎた)、ジョン・ケージは一般的な「趣味」としてはどうしても受け入れがたいものがあるようだ。代表的に思えるのが、菊地成孔氏が「200CD 菊地成孔セレクション―ロックとフォークのない20世紀 (学研200音…