2006-04-14から1日間の記事一覧
ヘリオガバルスと信長とアルトーとナチスと日本軍部の接合具合がトンデモな次元で突き抜けており、ある意味すがすがしい本。
似たテイスト?より筒井康隆の毒に近い部分あり、で好みです。
デビュー作にしてすでにパスティーシュ形式を確立。タイトル作より「さるかに」が良い。
遺伝子操作による悪夢的な未来絵図とコンピュータの中に誕生する意識。この作家には珍しい近未来SFで、いつもパスティーシュのユーモアは期待できないが、これはこれ、か。中に映画『ヴィレッジ』によく似たエピソードがある・・・。
幻想の未来。水びたしの世界を旅する男。奇天烈な生態の動植物魚類。この世界、特にはまった。