みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2006-01-26から1日間の記事一覧

二つの夜。

アラン・リクトとローレン・マザケイン・コナーズによる即興二夜のギターアンビエント。といっても二つの夜の演奏を聴きわけることはほとんど不可能で、共通したアトモスフィアがある(あるいは、しかないのか)、海底で夢見るようにひたすら遅延していく爪弾…

ピンク・フロイドの「おせっかい」

特に2〜5曲目は、僕の中ではどこかAngels of Lightともリンクしていて、素朴だけども力強い。クレイジー・ダイヤモンドの強烈なサイケデリックをくぐり抜けてきたからこそ、か。アルバム邦題も好き。

ティム・バックリーのライブ盤「Dream Letter」

夭折のアシッドフォークの天才、そしてジェフ・バックリーの父親のライブ・ドキュメント。スタジオアルバムよりもずっとのびやかなバックリーが堪能できます!2.「Buzzin' Fly」などはいつ聴いても12弦の響きとその力強い歌に酔いしれてしまう。バックの演奏…

マイケル・ジラの「他者の歌」

元スワンズのマイケル・ジラによるユニットによる、徹底的に他者の存在を歌いあげた力作だと思います。純然たる他者こそインスピレーションの尽きざる源泉という事でしょうか。あるいは、そこから/そこに向けて 歌は隆起してくるのかも。スワンズの解消後、…

半野喜弘の「Angelus」

豪華ゲストをシンガーに迎えた才人の「歌」へのアプローチ。「ピントを合わせないこと」に徹底した緻密な造形と配置には聴きほれるしかない。歌も音も互いをずらしあっているかのようでそのモアレが広大な空間になる。

ヴァシュティ・バニヤンの名盤

瞬く間にフリーフォークのクラシックとなって復刻された伝説の作品。逸脱の感覚を求めるより、そのまま繊細なフォーク(民謡・童謡)の玉手箱として味わいたいです。

ブリジット・フォンテーヌとアレスキ「幸福」

普通ここは「ラジオのように」ですが、ブリジット・フォンテーヌとアレスキ色のバランスも良い75年発表のこちらもおすすめ。パリの雑踏や過ぎ去ったアジテーションの季節の記憶が懐かしさの中に包み込まれ、ともにまどろむブリコラージュな時間。

話題の人バンハートの最新作

話題なので買ってみました。失礼ながらもっとアウトサイダーアート的にお構いなし状態かと思っていました。1曲目から音がキラキラしているし、ニック・ドレイクみたいな歌いだしで好感を持ちます。ティラノサウルスレックスっぽいとのことですが、パーカッシ…

フリーフォークはポストロック?あるいは歌の隆起

最近よくレコード店で特集棚が出来ているフリーフォークって何だろう?フリージャズが先行するジャズに対してとった方法が、今度はフォークに対しても有効ということ?またぞろいわゆる洋楽パラダイムの乗り換え時期なの?もちろんそれは音楽メディアが名づ…